私の長年の空手の経験と空手の教本の教え方に感覚的な違いがあり,教本には初心者の問題点の原因が記されていません.そこで,熟練者と初心者の前蹴り動作を比較し,教本のコツが定量的なデータで裏付けることができるのかを確認することを研究目的としています.

実験には光学式モーションキャプチャシステムとフォースプレートを使用し,支持脚と蹴り脚の2箇所にフォースプレートを設置し,各被験者の前蹴り動作を計測します.(Fig. 1).

実験で取得したデータから関節角度・キック力・CoP(足圧中心)を計算し,解析ソフトDhaibaworksを用いて姿勢再現することで逆動力学解析により関節トルクを算出します(Fig. 2).これらのデータを解析・比較した結果,腰と支持脚に着目すると教本に記載されたコツとは違う結果が導出され,初心者はバランス保持とキック力の両立が難しいことが示唆されました.
今後の課題は被験者を増やし,左右の脚の前蹴りの比較を行い,前蹴り以外の他の蹴り技の分析をしたいと考えています.
Publication
- 空手の前蹴り動作における腰と支持脚に着目した関節トルク・CoPの解析によるバランスの評価,増田 賢太郎,築地原 里樹,高橋 泰岳,The 9th Workshop of Robotics Ongoing Breakthroughs (ROOB2025), 2025.9.6.
