バドミントンでは,シャトルを打つ際や肘を伸ばした際に肘関節に痛みを伴う人がいます.また,投球動作やスパイク動作により,肘関節に繰り返し力が加わることで,靱帯が損傷して,肘を外側に動かすことで痛みが生じることがあります.本研究では,バドミントンにおける肘関節の負担を定量化・姿勢による影響を調査し,肘関節の負担軽減の検討を目的として,姿勢・関節トルクを解析しています (Fig. 1) .

実験では,バドミントンの研究の中でもあまりされていないハイクリア動作に焦点を当てました.実験の被験者はバドミントンの熟練者,肘に痛みを伴う中級者,初心者としました.姿勢の計測には光学式モーションキャプチャであるOptiTrackを使用し,足裏にかかる力や場所の計測にはフォースプレートを使用し,関節の負担を推定する関節トルクは解析ソフトであるDhaibaWorksを使用しました.

計測したデータからバドミントンのハイクリア動作中の姿勢や関節トルクを解析した結果,肘に痛みを伴う人は軸足側へ大きく傾いた姿勢をとり,スイングの振り終わりの際に肘に負荷がかかっていることが分かりました.結果から,肘に痛みを伴う人は全身の姿勢が熟練者と異なるため,振り終わりのタイミングで肘関節の負担が大きくなったと考えました (Fig. 2).
今後は,今回確認できなかった骨や筋肉による関節への影響を調査し,肘関節に負荷がかかる原因を追求しようと考えています.